アルファロメオのエンブレムの由来は、「ミラノとの揺るぎない絆」ということを、知っていますか?
「ミラノとの揺るぎない絆」は、ミラノを象徴する以下の2つのシンボルで表しています。
- ヴィスコンティ家の紋章 ビショーネ(エンブレム右側)
- ミラノの旗「白地に、赤十字」(エンブレム左側)
ヴィスコンティ家の紋章 ビショーネが、ミラノを象徴するシンボルとなっているのは、中世から現代にいたるまで、政治・経済・文化などあらゆる面において、ミラノを発展させてきた名門だからです。
ミラノの旗「白地に、赤十字」が、ミラノを象徴するシンボルとなっているのは、「権威と自治の象徴」だからです。
由来は「ミラノとの揺るぎない絆」
アルファロメオのエンブレムの由来は、「ミラノとの揺るぎない絆」です。
それは、アルファロメオ公式サイトの説明をみると、わかります。
L’indissolubile legame con Milano è il fondamento dell’immagine di Alfa Romeo nel mondo.
訳)ミラノとの揺るぎない絆は、アルファ ロメオの世界におけるイメージの礎となっています。
引用:Alfa Romeo-logo
揺るぎない絆=「永遠の絆」としても、よいかもしれません。
これは、初代エンブレムをつくった時も、今も変わりませせん。
ミラノを象徴する2つのシンボルで表す
アルファロメオのエンブレムの由来である「ミラノとの揺るぎない絆」は、ミラノを象徴する以下の2つのシンボルであらわしています。
- ヴィスコンティ家の紋章 ビショーネ(エンブレム右側)
- ミラノの旗「白地に、赤十字」(エンブレム左側)
では、この2つのシンボルが、なぜ「ミラノとの揺るぎない絆」をあらわすのか、説明しますね
ヴィスコンティ家の紋章 ビショーネ
なぜ「ヴィスコンティ家の紋章 ビショーネ(蛇)」が、「ミラノとの揺るぎない絆」をあらわすのか?
それは、ヴィスコンティ家が、中世から現代にいたるまで、政治・経済・文化などあらゆる面において、ミラノを発展させてきた名門だからです。
ミラノの名所であり代表する文化遺産にもなっているドォーモ(=大聖堂)の建築命令をだしたのも、ヴィスコンティ家。
また群雄割拠した中世イタリアにおいて、唯一イタリアを統一できた可能性があったのもヴィスコンティ家。
さらに時代が下り、近代、イタリアオペラの殿堂スカラ座が、経営危機におちいった時に、救ってきたのもヴィスコンティ家。
現代では、映画監督、脚本家、舞台演出家のルキノ・ヴィスコンティ。
そのためこの「ヴィスコンティ家の紋章 ビショーネ(蛇)」は、中世の時代から現代にいたるまで、脈々と使われているミラノのシンボルの1つとなっているのです。
たとえば、サッカークラブのインテルミラノ、エスプレッソマシンメーカーのベッツェラでも、「ビショーネ(蛇)」が、採用されています。
なお、ミラノの名所スフォルツァ城に描かれているヴィスコンティ家の「ビショーネ(蛇)」を、路面電車の停留所でみた時に、アルファロメオのエンブレムのアイデアが生まれました。
ミラノの旗「白地に、赤十字」
なぜミラノの旗「白地に、赤い十字」が、「ミラノとの揺るぎない絆」をあらわすのかというと、「権威と自治の象徴」だからです。
1176年、自治都市だったミラノは、神聖ローマ帝国と戦うことになります。
その時、ミラノが中心となって、北部・中部イタリアの多くの自治都市とロンバルディア同盟を、組み、戦いました。
そのロンバルディア同盟の旗印が、ミラノの「白地に赤い十字旗」だったのです。
その後、神聖ローマ帝国に勝利し、「白地に赤い十字旗」の旗印は、「権威と自治の象徴」となります。
そして「白地に赤い十字旗」は、ロンバルディア同盟を組んだ、マントヴァ、ジェノヴァ、ボローニャなど、多くの都市で、紋章の一部となり、現代にいたっています。
つまりミラノの旗「白地に赤い十字」も、中世の時代から現代にいたるまで、ミラノのシンボルとなっているのです。
まとめ
アルファロメオのエンブレムの由来は、「ミラノとの揺るぎない絆」です。
「ミラノとの揺るぎない絆」は、ミラノを象徴する以下の2つのシンボルで、表しています。
- ヴィスコンティ家の紋章 ビショーネ(エンブレム右側)
- ミラノの旗「白地に、赤十字」(エンブレム左側)
ヴィスコンティ家の紋章 ビショーネが、ミラノを象徴するシンボルとなっているのは、中世から現代にいたるまで、政治・経済・文化などあらゆる面において、ミラノを発展させてきた名門だから、です。
ミラノの旗「白地に、赤十字」が、ミラノを象徴するシンボルとなっているのは、「権威と自治の象徴」だからです。
参考文献