ミラノで、ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」を観に行ったとき、サンタ・マリア・デッレ・グラッツェ教会堂を観てこなかったことを後悔している管理人です。
ということで、見逃すな! のワケをまとめました。
- 世界遺産には、教会堂も含まれているから!
- 建築家ダ・ヴィンチの師匠が改築した教会堂だから
- 教会堂は見学無料だから。さらに回廊・聖具室も!
それぞれを補足しながら、説明していきますね。
参考にして、ぜひ見学してきてくださいね。
世界遺産には、教会堂も含まれているから!
見逃すな! のワケ1つめ。ユネスコの世界遺産には、ダ・ヴィンチの絵画「最後の晩餐」だけなく、隣接するサンタ・マリア・デッレ・グラツィエの教会堂も含まれているからです。
世界遺産登録名は「レオナルド・ダ・ヴィンチの”最後の晩餐”があるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会とドメニコ会修道院」です。
ちょっと長くてわかりづらいので、分解して、補足しますと、、、
- レオナルド・ダ・ヴィンチの”最後の晩餐”があるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエの
- 教会堂と
- ドメニコ会修道院
となります。
つまり「最後の晩餐」だけなく、教会堂もふくめた敷地内一帯が、世界遺産登録されているのです。
一般観光客には、なかなか行けないイタリア。なので「最後の晩餐」を観てくるだけでは、もったいなさ過ぎます。
建築家ダ・ヴィンチの師匠が改築した教会堂だから
見逃すな! のワケ2つめ。サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会堂は、建築家としても活躍した万能の天才レオナルド・ダ・ヴィンチの師匠が改築した教会堂でもあるからです。
師匠の名はドナート・ブラマンテ。
改築となったのは、時の権力者ルドヴィーコ・スフォルツァから「サンタ・マリア・デッレ・グラッツェ教会を、スフォルツァ家の菩提寺にする。だから地味な教会でなく、豪華絢爛にしたい。最先端の建築様式のルネッサンス式にしろ! 」といわれたためでした。
改築した部分がよくわかるのは、正面の反対側になる(東側にある)天井ドーム & 後塵と呼ばれる部分です。
内部からみると、以下の部分になります。
実は、サンタ・マリア・デッレ・グラッツェ教会は、1469年に一度完成しています。この時の建築様式は、当時ミラノでは一般的なゴシック建築でした。
それをブラマンテが、スフォルツァ家の菩提寺にふさわしい豪華絢爛な、当時最先端のルネッサンス式に、改築したのです。
建築家ダ・ヴィンチ?
万能の天才とよばれるレオナルド・ダ・ヴィンチ。なんとその分野は、建築にまで及びました。
ダヴィンチが建築家としての才を発揮しだしたキッカケはミラノ、そして建築家ドナト・ブラマンテとの出会いだったのです。
ブラマンテと出会った後、ダ・ヴィンチは、ミラノの大聖堂の天丼の設計コンテストで優勝します。もちろん賞金も受け取っています。
さらに、ペスト病が流行しないように、ミラノの街の改造も計画していました。
残念ながら現存しているものはないのですが…
ブラマンテとは?
ドナート・ブラマンテとは、(ダ・ヴィンチの活躍した)盛期ルネサンス期を代表する建築家です。
ローマ建築を再構成して記念性を持った古典様式を創出し、以後の古典主義建築に絶大なる影響力を及ぼした。
ドナト・ブラマンテ | Wikipedia 日本語版
ブラマンテは「優れた建築を生んだ最初の建築家」「古代(ローマ)の建築を蘇らせた人物」とも言われています。
のちに、ローマカトリック教会の総本山サン・ピエトロ大聖堂の建築主任になる建築家でした。
教会堂は見学無料だから。さらに回廊・聖具室も!
見逃すな! のワケ3つめ。世界遺産となっているサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会堂は、見学無料だからです。
さらに教会堂に隣接し、世界遺産の一部となっているブラマンテが設計・建設した回廊と聖具室の見学も、無料だからです。
詳しくは、以下の公式サイトをご覧下さい(イタリア語がわからなくても、ブラウザーの翻訳機能を使えばわかります)
まとめ
というわけで、ミラノで、ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」を観に行ったとき、サンタ・マリア・デッレ・グラッツェ教会堂を観てこなかったことを、後悔している管理人。
そこで、見逃すな! のワケをまとめました。
- 世界遺産には、教会堂も含まれているから!
- 建築家ダ・ヴィンチの師匠が改築した教会堂だから
- 教会堂は見学無料だから。さらに回廊・聖具室も!
参考にして、ぜひ見学してきてくださいね。
参考文献