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プラダ真っ青! ダ・ヴィンチはファッションデザイナー? ランウェイは、スフォルツァ城や大聖堂前!

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ミラノ

レオナルド・ダ・ヴィンチが、ミラノで、ファッションデザイナーをやっていたことを、知っていますか?

デザインした衣装のランウェイ(発表)の場は、なんと、スフォルツァ城ミラノ大聖堂前の広場でした。

ミラノ発祥の高級ファッションブランドのPRADAプラダやアルマーニも真っ青です(笑)

スフォルツァ城やミラノ大聖堂へ行ったとき、『ここでレオナルド・ダ・ヴィンチのファッションデザイナーとして活躍したのか…』と、頭の片隅に置きながら見ると、また違った情景が見えてくると思います。

早読みしたい人は、黄色いマーカー部分を読めば、内容がわかるようになっています。

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1490年頃、ファッションデザイナー

今からさかのぼること約500年前の1490年頃、レオナルド・ダ・ヴィンチは、ミラノで、ファッションデザイナーをやっていました。

ファッションの中心地として名高いミラノ。

ファッションコレクションとして有名なミラノ・コレクションが行われたり、プラダやジョルジョ・アルマーニなど世界的に超有名なファッションブランドが生まれたのもミラノです。

そんなミラノで、今からさかのぼること約500年前の1490年頃、ダ・ヴィンチは、ファッションデザイナーをやっていました。

デザインしたのは、演者の衣装

ダ・ヴィンチがファッションデザイナーとしてデザインをしたのは、舞台劇で使用される演者の衣装でした。

少し補足しますね。

ダ・ヴィンチが生きたルネサンス時代、ヨーロッパ各地の権力者たちは、自信の権威・威信を高めるために、数多くの祝典を行っていました。

そんな時代背景もあり、ダ・ヴィンチはミラノに移り住むときに、はじめは画家としてではなく、祝典の演出家として採用されました。

祝典では、舞台劇などが行われます。

ダ・ヴィンチの演出家としての仕事は、劇で使用する脚本以外のすべて、風景・舞台セット・演者の衣装デザインなどでした。

というわけで、ダ・ヴィンチがファッションデザイナーとしてデザインをしたのは、舞台劇で使用される演者の衣装でした。

ランウェイは、スフォルツァ城や大聖堂前

デザインをした演者の衣装のランウェイ(発表)の場は、スフォルツァ城ミラノ大聖堂前の広場でおこなわれた祝典でした。

たとえば、スフォルツァ城では、

撮影:Zairon, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons

祝典の舞台劇、1490年の「天国の祝祭」や、1496年の「ダナエ」で、演者の衣装が発表されました。

また、ミラノ大聖堂前の広場では、

出典:写真AC

1491年の祝典「馬上槍試合」での入場におけるパレードで、演者の衣装が発表されました。

ファッションデザインはもちろん、演出した祝典の演出家としても、すべて大成功でした。

ファッションのデッサン

衣装を身に着け、右手に槍を持った青年の素描 Leonardo da Vinci, Public domain, via Wikimedia Commons

ミラノを去った1513年頃に、ダ・ヴィンチによって描かれた演者の衣装のデッサンが残っています。上の「衣装を身に着け、右手に槍を持った青年の素描」です。

残念ながら、ミラノでの祝典劇やパレードでのファッションが、どのようなモノだったのかは、デッサンとして残っていないのですが…

参加していた人たちの史料に、文字で記載されています。それらをまとめると、以下の通りです。

この奇想天外な扮装(=仮装)と口上(=セリフ)を見ていると、レオナルドの演出は、すでに(ルネサンス後の時代の)バロック時代のドラマチックで幻想的なショーの世界を先取りしているように見える。

レオナルド・ダ・ヴィンチ ミラノ宮廷のエンターテイナー 斎藤泰弘 集英社新書

レオナルド・ダ・ヴィンチは、一流、且つ時代を先取りしたファッションデザイナーであったことがわかります。

ミラノ発祥の高級ファッションブランドのPRADAプラダやジョルジョ・アルマーニも真っ青ですね(笑)

さいごに

というわけで、今からさかのぼること約500年前の1490年頃レオナルド・ダ・ヴィンチは、ミラノで、ファッションデザイナーをやっていました。

デザインした衣装のランウェイ(発表)の場は、スフォルツァ城ミラノ大聖堂前の広場

ミラノ発祥の高級ファッションブランドのPRADAプラダやジョルジョ・アルマーニも真っ青(笑)

スフォルツァ城やミラノ大聖堂へ行ったとき、『ここでレオナルド・ダ・ヴィンチのファッションデザイナーとして活躍したのか…』と、頭の片隅に置きながら見ると、また違った情景が見えてくると思います。


参考文献

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