イタリア観光旅行へ行くのでキリスト教の思想・歴史を知っておきたい……、西洋絵画展などの芸術を楽しむためにキリスト教の思想・歴史を知りたい……、でもどうしたらいいのかわからない……という人は多いのではないでしょうか? まぁ管理人がそうだったんですけど(^^;
ということで、今日は観光旅行・絵画・芸術を楽しむために、キリスト教の思想・歴史を知りたい人のための入門書「キリスト教入門」の本をご紹介します。
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本「キリスト教入門」の長所
この本「キリスト教入門」の長所は、はじめにも書かれている以下のことばにつきます。
本書は、キリスト教の信仰を深めるためのものでもなく、むしろノン・クリスチャン(非キリスト教徒)を読者に想定し、世界の思想や歴史や社会に大きく影響を与えてきた ―そして今でも与えづつけている― キリスト教という宗教について、正しく適切な知識と理解を養っていただくために書かれたものです。いわば、非キリスト教徒のための、「教養としてのキリスト教入門」といった性格のものです。
キリスト教入門 山我哲雄著 岩波ジュニア文庫 「はじめにより」
そうなのです。なので観光旅行・絵画・芸術を楽しむためにキリスト教を知りたい!という人にピッタリの本なのです。
ということで、どうピッタリなのかご紹介していきますね。
ヴェネツィアの守護聖人マルコがわかるようになる
ヴェネツィアの絵画、観光ガイドブックなどに必ずでてくる「ヴェネツィアの守護聖人 福音記者マルコ」がどんな人だかあなたは分かりますか? 管理人はモヤモヤしていてこの「キリスト教入門」を読むまで分かりませんでした(^^;
By 18 century icon painter [Public domain], via Wikimedia Commons
ネットで調べても「マルコによる福音書」とか「4人の福音記者のひとり」とかでているけど、『福音書ってなに?』『福音記者って何?』とどんどん深みにはまっていって、結局『???』ということになっていませんか?
「キリスト教入門」では、「福音とはなにか」「4人の福音記者がどの時代に生きていたのか」が、簡単にしかも分かりやすく説明されています。ページ数にして2ページほどしかありませんが、ネットの情報より、ず~~~っと分かりやすいです。
最後の晩餐がわかるようになる
イタリア観光に行くとかならず見るであろうレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」。素晴らしい絵画(壁画)で、管理人もミラノへ行った時に鑑賞しました。が、ぶっちゃけ管理人は「イエスが最後の食事をしている」ことくらいしか、恥ずかしながらこの「キリスト教入門」を読むまで分かりませんでした(^^;
Leonardo da Vinci [Public domain], via Wikimedia Commons
この「キリスト教入門」には、第2章に「ナザレのイエス」として、キリスト教の知識がない管理人でもわかるように、歴史上実在した人間イエスの説明をしています。そして、そこを読むと「最後の晩餐」はもちろん、洗礼者ヨハネ、病気直し、12弟子、ユダ、そして十字架にはりつけになった経緯などなど、人間イエスの生涯がわかるようになります。
歴史上実在した人間イエスの説明は、観光・絵画などの美術鑑賞に役立ちます。
最後の審判がわかるようになる
こちらもイタリア観光へいくと必ず見るであろうミケランジェロの「最後の審判」。でも、ぶっちゃけどんな場面をえがいているのかあなたはわかりますか? 管理人は恥ずかしながらこの「キリスト教入門」を読むまで分かりませんでした(^^;
Michelangelo [Public domain], via Wikimedia Commons
この「キリスト教入門」には、第3章に「キリスト教の成立」として、人間イエスがなくなった後に、復活(の後、40日間地上で説教)→昇天(天に上げられる)→再臨(天に上げられたキリストが再度地上に戻ってくる)……という経緯が説明されています。最後の審判はこの再臨の部分を描いています。
このように、管理人のようなキリスト教を知らない人でも、ミケランジェロの傑作「最後の審判」がどんな場面を描いているのかがわかるようになります。
神聖ローマ帝国、ビザンツ帝国など他にもキリスト教関連の基礎知識がいろいろわかるようになる
他にも「神聖ローマ帝国がナニモノなのか」「ビザンツ帝国がナニモノなのか」「旧約聖書と新約聖書の違い」などなど観光旅行・歴史・絵画・芸術を楽しむためのキリスト教関連の基礎知識がわかるようになります。
まとめ
今日は、イタリア観光旅行へ行くのでキリスト教の思想・歴史を知っておきたい……、西洋絵画展などの芸術を楽しむためにキリスト教の思想・歴史を知りたい……、でもどうしたらいいのかわからない……という人のためにピッタリの本「キリスト教入門」をご紹介しました。
みなさんへおすすめできる良書です。→ キリスト教入門 (岩波ジュニア新書)
それでは。
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