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ロミオとジュリエットは、高級赤ワイン アマローネを飲んだのか?

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パブリック・ドメイン(Wikipedia)のフォード・マドックス・ブラウンの絵画を編集
1600年代に活躍した劇作家のシェークスピアが書き上げた戯曲「ロミオとジュリエット」。現在でもミュージカル・映画・TVドラマ、さらにはアニメでも取り上げられる題材の1つです。

ところで、主人公の2人 ロミオとジュリエット は、高級赤ワイン アマローネを飲んだのか?

その謎に迫ります。

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アマローネとは


アマローネとは、イタリア北部ヴェネト州にあるヴァルポリチェッラ地区で造られている高級赤ワインです。

正式には、アマローネ デッラ ヴァルポリチェッラ といいます。

日本ではあまり有名ではありません。が、イタリアを代表する高級ワインのバローロ・ブルネッロなどに肩を並べる、世界的に大人気な赤ワインです。

とうぜん、お値段も高いです。

ということで、安月給の私には、なかなか飲むことができないのですが、それでも3回ほど飲んだことがあります。美味しかったなぁ~。

美味しさはよく、以下のように表現されます。

典型的なアマローネはチョコレートやシナモン、チェリーのリキュールにレーズンといった甘美で魅惑的なアロマが特徴です。

味わいは凝縮していてフルボディ。濃厚な果実味とブドウ元来の高い酸味がバランスを保っています。

干しブドウから造られるワイン「アマローネ」とは? | エノテカ – ワインの読み物(https://www.enoteca.co.jp/article/archives/4749/)

で、なぜそこまで美味しくなるかというと、手間暇かけてつくられるワインだからです。

王侯貴族しか口にできなかった…

アマローネは「かつては王侯貴族しか口にできなかった」とも言われるほど贅沢に、手間暇かけて造られます。

特に、(アパッシメントという)陰干しでは、カビが発生していないか、均一に乾燥できているか、温度・湿度は適切か? などを毎日チェックしていきます。ちなみに一般的な赤ワインでは、陰干しがありません。

水分が蒸発するので、ブドウの量は、陰干し前と比べて半分になってしまいます。当然、できあがるワインの量もすくなくなります。

という感じで、王侯貴族しか口にできなかったとも言われるほど贅沢に、手間暇かけて造られます。

ヴェローナ近郊で造られる


そのアマローネは、世界遺産となっている都市ヴェローナの近郊のヴァルポリチェッラ地区で造られています。

ヴェローナはローマ時代の遺跡や中世の街並みがよく残されているとして、2000年に世界遺産として登録されました。

ただ日本人が、ヴェローナと聞いても『???』という人の方が、圧倒的に多いのではないでしょうか。

でもそんな日本人でもヴェローナについて知っていることがあります。「ロミオとジュリエット」です。

ロミオとジュリエット とは


パブリック・ドメイン Wikipediaより

ロミオとジュリエット とは、1600年代に活躍した劇作家のシェークスピアが書き上げた戯曲(つまり演劇の台本)です。

シェークスピアの傑作の1つで、現在でもミュージカル・映画・TVドラマ、さらにはアニメでも取り上げられる題材の1つとなっています。

個人的にはああ、ロミオ、ロミオ! どうしてあなたはロミオなの。の言葉が脳裏に焼き付いていますが…

ヴェローナが舞台の恋愛悲劇


フォード・マドックス・ブラウンによる絵画 パブリック・ドメイン Wikipediaより
その傑作「ロミオとジュリエット」の舞台が、実はヴェローナなのです。14世紀ごろの中世に、ヴェローナで抗争する貴族両家の一人息子と一人娘の恋愛を描いた悲劇です。

実話ではありません。が、実在した血なまぐさい事件を元にしているとも言われています。

物語の最後は、愛し合うロミオとジュリエットが、悲しい最期を迎えることになります…

主人公の2人は、貴族

そうそう、愛し合う主人公の2人 ロミオとジュリエットは、貴族です。

ロミオは、モンターギュ家の一人息子です。モンターギュ家は、実在した貴族モンデッキ家を元にしています。

ジュリエットは、キャピュレット家の一人娘です。キャピュレット家は、実在した貴族カプレーティ家を元にしています。

ということは、「かつては王侯貴族しか口にできなかった」とも言われる赤ワイン アマローネを飲んでいたのかもしれない…

アマローネが誕生した年


高級赤ワイン アマローネが誕生したのは、実は最近で1936年、つまり20世紀です。

古代ローマ時代から造られている極甘口のデザートワイン「レチョート( デッラ ヴァルポリチェッラ)」を造っている過程で、失敗から偶然にできあがったのが、アマローネ( デッラ ヴァルポリチェッラ)です。

失敗しちゃったのは、ヴァルポリチェッラ生産者組合の醸造責任者ルッケーゼさん。

本来、極甘口のデザートワインのレチョートを作るときには、糖分が残っている状態、つまり発酵を途中でやめて、樽の中で仕上げなければいけないのですが…

とある日、糖分が残っていない状態、つまり発酵が完全に終わってしまったレチョートの樽をみつけました。

きっとこの時、醸造責任者ルッケーゼさんは「あー、やっちまったぜ…」とつぶやいたに違いありません。

なんてこったい…大事に大事に作って極甘口のデザートワイン レチョート を造らなければならないのに…責任問題になっちまうぜ…と、さらにつぶやいたにちがいありません。

捨てるのはあまりにももったいない。仕方ない味見してみるか、、、



う、う、うまい。なんじゃこりゃ!!!

となって、生まれたのが高級赤ワイン アマローネだったのです。(まぁ、ちょっと脚色入っていますが、そう大きくは違わないかと。)

そして、1942年に最初の(1936年ヴィンテージの)アマローネが販売され、現在の世界的な人気に至っています。

ロミオとジュリエットは、飲んだのか?


ロミオとジュリエットは、高級赤ワイン アマローネを、飲んでいません。

なぜなら、貴族であるロミオとジュリエットが生きた時代は14世紀、アマローネが誕生したのは20世紀だからです。

飲んでいないどころか、飲みたくても飲めなかったわけです。アマローネが造られていなかったのだから…

えっ、ロミオは17歳、ジュリエットは13歳で、未成年だから、どっちにしてもお酒を飲めないだろ!



ま、まぁ、それはあるかも💦

でも、現代に生きていたら、、、いや、天国で結ばれてきっと高級赤ワイン アマローネを飲んでいるハズ☆彡

では、ciao ciao(チャオ チャオ)~(=またね~)


記事でご紹介しているアマローネについて

記事でご紹介しているアマローネは、テヌータ サンアントニオ社が造っているアマローネです。ワイン会でティスティングして美味しかったので、自分でリピ買いしました。

プロがチョイスしたコスパのよいアマローネですので、おすすめです。

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