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イタリア ヴェネツィアの画家フランチェスコ・グアルディの画像付き超解説

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絵画鑑賞初心者&入門者のためのフランチェスコ・グアルディ(Francesco Guardi)の超解説です。画像付きで分かりやすくお伝えしますね。

フランチェスコ・グアルディは、18世紀に活躍した(イタリアの)ヴェネツィアのヴェドゥータ(都市景観画)の画家です。カナレットと並ぶヴェドゥータ(都市景観画)の巨匠のひとりで、すばやいタッチと、形の輪郭ではなく光の明暗とで絵を描いたのが特徴です。

自画像はこちら

ピエトロ・ロンギ作 [Public domain], ウィキメディア・コモンズ経由

『ヴェドゥータ(都市景観画)って?』という人はこちらをどうぞ。

『カナレットって?』という人はこちらをどうぞ。

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フランチェスコ・グアルディ(Francesco Guardi)の略歴

フランチェスコ・グアルディは、1712年に(イタリアの)ヴェネツィアで生まれました(没1793年/80歳)。

はじめ宗教画家である兄ジャンナントニオ・グアルディから絵を学びました。フランチェスコ・グアルディが描いた宗教画はこちらです。

Francesco Guardi [Public domain], via Wikimedia Commons
作品名:ドイツ語 Heiliger in Verzuckung
制作年:1738年頃(circa 1738)
作家名:フランチェスコ・グアルディ(Francesco Guardi)
技法/素材:キャンバス、油絵(oil on canvas)
寸法:87 × 69 cm (34.3 × 27.2 in)
所蔵先:国立博物館、トレント(Museo Nazionale, Trento)

その後、ヴェドゥータ(都市景観画)描くようになり、カナレットと並ぶヴェドゥータ(都市景観画)の巨匠のひとりとなりました。あっ、カナレットって? というあなたはこちらをどうぞ

https://ciao-italiano.com/blog/archives/461

またカナレットと同様に、カプリッチョ(奇想画)と呼ばれる「実在しない架空の景観を描いた絵」も数多く描いています。

フランチェスコ・グアルディの絵は「すばやいタッチと、形の輪郭ではなく光の明暗とで絵を描いている」のが特徴です。

ちなみにフランチェスコ・グアルディのお姉さんは、ヴェネツィア最後の巨匠といわれるティエポロと結婚しました。

すばやいタッチと、形の輪郭ではなく光の明暗が特徴って?

ところでフランチェスコ・グアルディの絵の特徴として「すばやいタッチと、形の輪郭ではなく光の明暗とで絵を描いたのが特徴」と書きました。しかし、どんな感じかイメージつかないですよね。

ということでカナレットの作品と比較しながらみてみましょう。管理人のような絵画鑑賞初心者&入門者でも、フランチェスコ・グアルディの「すばやいタッチと、形の輪郭ではなく光の明暗」という特徴が分かりますね。

サンマルコ広場

フランチェスコ・グアルディの場合

フランチェスコ・グアルディ [Public domain], ウィキメディア・コモンズ経由
作品名:サンマルコ広場・ベネチア、キャンバス・油絵、62cm×96cm、アカデミア・カララ・ディ・ベル・アルティ・ディ・ベルガモ(Accademia Carrara di Belle Arti di Bergamo)

カナレットの場合

カナレット [Public domain], ウィキメディア・コモンズ経由で
作品名:Piazza San Marco with the Basilica, Venice、1723年、キャンバス・油絵、ブラジル リカルド・ブレナンド研究所(Ricardo Brennand Institute)

サン・マルコ運河からみたドゥカーレ宮殿

フランチェスコ・グアルディの場合

Francesco Guardi [Public domain], via Wikimedia Commons
作品名:ogenpalast in Venedig(ドイツ語)、18世紀下半期、キャンバス・油絵、58cm ×76cm、イギリス ロンドン 国立美術館(National Gallery)

カナレットの場合

Canaletto [Public domain], via Wikimedia Commons
作品名:Bucentaur’s return to the pier by the Palazzo Ducale、1727~1729年、キャンバス・油絵、182cm x 259cm、ロシア プーシキン美術館(Pushkin Museum)

フランチェスコ・グアルディの特徴である「すばやいタッチ」と「形の輪郭ではなく光の明暗」が、カナレットと比較するとよくわかります。ではフランチェスコ・グアルディの絵画の特徴がわかったところで、彼のヴェドゥータ(都市景観画)とカプリッチョ(奇想画)の作品をみてみましょう。

ヴェドゥータ(都市景観画)

サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会


フランチェスコ・グアルディ [Public domain], ウィキメディア・コモンズ経由で
作品名:ドイツ語: Blick auf Punta della Dogana und Santa Maria della Salute
制作年:1780年頃(circa 1780)
作家名:フランチェスコ・グアルディ(Francesco Guardi)
技法/素材:キャンバス、油絵(oil on canvas)
寸法:56.5 × 76 cm (22.2 × 29.9 in)
所蔵先:アメリカ合衆国ワシントンD.C ナショナル・ギャラリー・オブ・アート(National Gallery of Art)

ストリートビューで見るとこんな感じです。

サンティ・ジョバンニ・エ・パオロ聖堂


フランチェスコ・グアルディ [Public domain], ウィキメディア・コモンズ経由で
作品名:Campo de la Basilica dei santi Giovanni e Paolo
制作年:1760年頃(circa 1760)
作家名:フランチェスコ・グアルディ(Francesco Guardi)
技法/素材:キャンバス、油絵(oil on canvas)
寸法:74 × 122 cm (29.1 × 48 in)
所蔵先:ルーブル美術館(The Louvre Museum)

ストリートビューで見るとこんな感じです。ちょっと角度がうまく調整できませんが……

カプリッチョ(奇想画)

カプリッチョ(奇想画)とは「実在しない架空の景観を描いた絵」のことです。グアルディが書いたカプリッチョの一部をご覧ください。

An architectural capriccio


フランチェスコ・グアルディ [Public domain], ウィキメディア・コモンズ経由
作品名:An architectural capriccio
制作年:18世紀(18th century)
作家名:フランチェスコ・グアルディ(Francesco Guardi)
技法/素材:oil on wood panel
所蔵先:南オーストラリア美術館(Art Gallery of South Australia)

フランチェスコ・グアルディの「すばやいタッチと、形の輪郭ではなく光の明暗とで絵を描く」という絵の特徴をみるために、カナレットのカプリッチョ(奇想画)と比較してみましょう。

カナレットのカプリッチョ

カナレット [Public domain], ウィキメディア・コモンズ経由で
作品名:Capriccio with Ruins and Porta Portello, Padua、1750年代、キャンバス・油絵、H61cm x W76cm、アカデミア美術館-ヴェネツィア(Accademia of Venice)

こうやって比較するとフランチェスコ・グアルディの特徴がよくわかりますね。

まとめ

今日は、絵画鑑賞初心者&入門者のためのフランチェスコ・グアルディ(Francesco Guardi)超解説を画像付きでお伝えしました。いかがでしたか? ここでもう一度フランチェスコ・グアルディ(Francesco Guardi)さんについて復習しておきましょう。

フランチェスコ・グアルディは、18世紀に活躍した(イタリアの)ヴェネツィアのヴェドゥータ(都市景観画)の画家です。カナレットと並ぶヴェドゥータ(都市景観画)の巨匠のひとりで、すばやいタッチと、形の輪郭ではなく光の明暗とで絵を描いたのが特徴です。

それでは!

この文章は、クリエイティブ・コモンズ・表示・継承ライセンス3.0のもとで公表されたウィキペディアの項目「Francesco Guardi」を素材として二次利用しています。

参考文献

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