近々、東京都立美術館で開催されている「ティツィアーノとヴェネツィア派展」へ行こうと考えている絵画鑑賞 超初心者の管理人です。今日はその絵画展の主役であるティツィアーノについて調べました。ということで今日は絵画鑑賞 超初心者のティツィアーノ入門です。
ティツィアーノ・ヴェチェッリオ [Public domain], ウィキメディア・コモンズ経由で
ティツィアーノは、ヴェネツィア派最大の天才といわれています。でも……『ぶっちゃけ、ヴェネツィア派最大の天才っていっても、想像つかないよ、どんだけすごかったの?』って思いませんか? 管理人は思います(;・∀・) すみません、芸術音痴で(≧▽≦)
ということで、絵画鑑賞 初心者でもどんだけすごかったかがわかるエピソードを……
ティツィアーノ・ファースト
「都民ファースト」に「アメリカファースト」など、現代では第一主義をあらわす言葉として「×××ファースト」という言葉がはやっていますよね。
同様に当時のヴェネツィアでも「ティツィアーノ・ファースト」でした。
たとえばティツィアーノと同じ時代にヴェネツィアで生きていた画家たちは、ティツィアーノの能力があまりにも高すぎて、ヴェネツィアで画家としての地位を見出すことができませんでした。絵画依頼者たちが「ティツィアーノ・ファースト」とばかりにみんなティツィアーノに注文してしまったからです。当然注文がなけば、画家として「地位」どころか「生計」を立てることもできません。
それでもティツィアーノが短命であれば(す、すみません)活躍の場が回ってきそうでしたが……ティツィアーノは長命で半世紀(=50年)以上ヴェネツィア絵画界で君臨していたので、それも無理でして……
結局、ティツィアーノ以外のヴェネツィアの画家たちは、ヴェネツィア以外で活躍の道を見つけざるをえませんでした。それでも食べていければいい方で、中には貧困のうちに亡くなってしまう画家もいました。さらに自殺してしまった画家もいます。
なるほど、ティツィアーノの能力がどれだけ高かったのかが分かりますね(@_@;)。
次は、ティツィアーノのいくつかの絵画について説明しますね。
ティツィアーノとヴェネツィア派展で来日している絵画
ヴェネツィア出身のティツィアーノですが、今回、東京都立美術館で開催されている「ティツィアーノとヴェネツィア派展」で展示されている絵画には、現在ヴェネツィアにある美術館等に所蔵されているものは1点もありません。
これは「ヴェネツィア派最大の天才であるティツィアーノに絵を書いてもらいたい!」と西ヨーロッパ各地の依頼主から注文が入り、完成した絵画はその依頼主の元へ送られてしまったためです。まぁ天才の宿命というやつでしょうか(≧▽≦)
ということで、今回来日している絵画の説明をどうぞ。絵画鑑賞 超初心者&入門者の管理人の視点から説明しています。
ティツィアーノとヴェネツィア派展で来日していない有名な絵画
残念ながら今回の「ティツィアーノとヴェネツィア派展」で来日していないティツィアーノの絵画のうち、ヴェネツィアにある絵画をご紹介したいと思います。今年イタリア観光でヴェネツィアへ行く人はぜひ見てきてくださいネ。
聖母被昇天
ティツィアーノ・ヴェチェッリオ [Public domain], ウィキメディア・コモンズ経由で
「聖母被昇天」は、ヴェネツィア市内の「サンタ・マリア・グロリオーザ・デイ・フラーリ聖堂」の主祭壇(しゅさいだん)に飾られています。
ティツィアーノはこの「聖母被昇天」で一気に名声をえて、ヴェネツィア共和国の公式画家となりました。ちなみに公式画家のことを「センサリーア」といいます。
ピエタ
ティツィアーノ・ヴェチェッリオ [Public domain], ウィキメディア・コモンズ経由で
「ピエタ」は、ヴェネツィア市内のアカデミア美術館にあります。
まだ他にもあるんですが(≧▽≦)。ヴェネツィアにあるティツィアーノの絵画についての詳しい説明をご覧になりたい人は、絵画写真もおおきく載っていてわかりやすいこちらの本がおススメです。もちろん管理人も持っています。
購入した「ヴェネツィア物語 塩野七生 宮下規久郎 新潮社」の表紙を自宅にて撮影
表紙がおもいっきり「聖母被昇天」ですね(^-^)
Amazonのカスタマーレビューもまずまずですよ→ヴェネツィア物語 (とんぼの本)
まとめ
絵画鑑賞 超初心者&入門者のティツィアーノ入門いかがでしたか? 管理人は「ティツィアーノとヴェネツィア派展」が始まる前には『ルネサンス芸術といえばフィレンツェでしょ』くらいの知識しかなかです。
しかし、いろいろ調べていくうちに、ルネサンス芸術がフィレンツェ→ローマ→ヴェネツィアと伝わってきた理由などもわかってきました。
そしてそのヴェネツィアで君臨していたのがティツィアーノだったんですね(@_@;)
次回ヴェネツィアへ行く時は、美術も鑑賞してくるぞ!という気持ちで、10年前観光へ行った時の思出写真を載せておきます。
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